ダブルスタンダード

ネットから気になるニュースが流れている。アメリカは北朝鮮の武器輸出を見てみぬふり、容認しているという。国内のイスラム原理主義勢力と戦っているエチオピア政府への北からの武器の輸出を看過したらしい。米の偵察衛星は格段の精度で地上の自動車さえ撮影できるカメラを積んでいる。精度はそんなものではないと巷間思われている。当然北の船の動きは詳細に把握している。ダブルスタンダード、ご都合主義もここまできたわけだ。偽札、麻薬、武器は北の輸出の3点セットだ。この輸出で獲得した資金の預金先のマカオの銀行からの受け入れを唯一の同盟国の中国の実質的な官立銀行が拒否している。マネーロンダリングに手を貸すのだから二の足を踏むのは当然だ。北朝鮮のキム次官は6か国協議で合意した寧辺の核施設の停止・封印など「初期段階の措置」について、期限内に作業を終えるのは「非常に難しい」と言っている。やっぱりそうか。
半月前にアメリカから帰国途中、成田空港へ立ち寄ったそのキムは、記者たちのマイクに涙声で「先の大戦の日本による、わが国民が受けた塗炭の苦しみは忘れることは出来ない」と答えていた。したたかというほかない。
昭和40年代の母と幼い兄妹の拉致のニュースが流れている。日本からの拉致被害者向けの短波放送は絶えず周波数を変えているのだが、妨害を続けているという。独裁君主国家は君主が***までどうにもならない。やりきれない思いに変わりはない。