卒業生K君

季節が1ヶ月以上逆戻りしたような時雨模様の肌寒い中、学校では新入生対象のバス研修遠足のため南へ約1時間のY***の森へ行く。途中J***博物館に立ち寄り、昼食をとり約3時間の自由時間の後3時半ごろ戻ってくる予定になっている。ただ最高気温が10度前後と寒かったため自由時間を早めに切り上げバスの中で待機していた学生も多かった。バスの中ではトランプをしたりそれぞれ親睦を深め合っているようすが窺えた。
学校に戻りしばらくすると昨年卒業したK君が訪ねてきた。彼は当市の国立大学の工学部を中退し入学してきたのだが、しっかり勉強して基本情報、初級シスアドはもちろん国家試験の一般評価で「やや難」のソフトウエア技術者試験にも合格した。ちなみにソフトウエア技術者試験は私の前職の会社でもSE500人強の内50人弱しか合格していなかった。その甲斐もあり2年に進級する前の春休みに地元の中堅のソフトウエア会社に内定した。いろいろ質問するが充実した毎日を送っているらしいようすが確認できうれしく思う。彼の父親は福井のコンピュータ会社の役員で、私の福井の支店時代の名刺を持っていたという奇縁がある。私は会ったことは失念していたが、その父親は就職内定の直前にわざわざ学校まで息子のことが気がかりで訪ねて来たことを思い出す。