過剰反応?

Wカップ決勝、前夜は早めに寝たが目が覚めたのは3時10分過ぎだった。テレビの試合経過の表示はフランスが1対0でリードとなっている。ジダンのPKでの得点だが、リプレイを見るとなんと軽くループ気味で浮かせたシュートがゴールポストに当たりかろうじてゴールラインの内側に跳ね返ってセーフになっている。大事な試合のPKを力をこめずループで打つのを見てびっくりした。しかし、その後10分経たないうちにイタリアがコーナーキックからのヘッディングシュートをピンポイントで決め同点に追いついた。シュートを決めたのはPKを与えたディフェンスの選手だった。点の取り合いになるかと思ったが延長を含め120分戦って1対1の同点のまま、PK戦になる。この間延長後半途中でジダンガがボールではなく相手バックスの胸にヘッディングをして退場するという後味の悪いシーンがあった。選手生活の最後がこんな形で終るとは天才ジダンでも予想外だっただろう。イタリアのカテナッチオ(カンヌキ)をこじ開けられなかった押し気味のフランスにとってエースの退場はあまりにも代償が大きかった。PK戦先攻のイタリアは5人が全部成功し、1名失敗したフランスを破り24年ぶりの世界王者になった。どちらにしても鉄壁の守備を誇る両チームの一進一退の攻防は目が離せなく、このレベルでは勝敗は時の運だということをつくづく感じさせられた。ちなみに私の優勝予想はイタリアだった。
韓国の大統領府が、北朝鮮のミサイル発射問題に関する声明を発表、「無理に日本のように未明から大騒ぎする必要はない」と述べた。声明は盧武鉉政権が同問題で積極的な対応を取っていないとの国内からの批判に反論したものだが、北朝鮮のミサイル7発発射は脅威には当たらず、日本の対応に対し過剰反応だと批判している。北にエールを送ったわけだ。盧武鉉は首領様から発射前に「ミサイルは日本を標的にしているのであって、韓国は標的でない」というご託宣を受けていたのだろう。この時期の竹島の調査も首領様のミサイル発射と示し合わせての行動かもしれない、と思ってしまう。国連安全保障理事会の決議はどうなるか予断を許さないこの時期、盧武鉉の能天気振りには怒りを通り越して、北の手先かと思いたくなる。
●聴いた曲
 ベートーヴェンピアノソナタ第8番(悲愴)、第14番(月光)、第15番(田園)、第20番(告別)」
  マウリツィオ・ポリーニ(ピアノ)