「希望に満ちた国」

朝礼が終わり、自席に就き目薬を注そうとメガネを外したところ左の弦が折れてしまった。机の中の予備のメガネをかけるが遠近両用のレンズの遠の方が弱く、手元の書面の小さい字を殆ど読むことが出来ない。今週はデータベースソフトの動作確認をしているのだがパソコンのモニターと机上の書類を対照しながらの作業にかなりの支障がある。結局は読書用の老眼鏡をかけて行ったが、モニターが見づらいのでいつもより近づいての作業になる。メガネは帰宅途中に購入したA***のメガネ専門店へ行き、幸い同じ弦を使ったフレームがあったので取り替えてもらった。財布の中の紙幣は福澤2枚から樋口1枚になってしまった。思いがけない出費だけど仕方がない。福澤といえば、今月号の文藝春秋の新経団連会長のキャノンの御手洗氏の「日本経済イノベート計画―卑怯な経営者は去れ(村上ファンドは論外、米国に負けない戦略を立てよ)」の中に、「学問のすすめ」の「苟も愛国の意あらん者は、官私を問わず先ず自己の独立を謀り、余力あらば他人の独立を助け可し」を引用している。御手洗氏はこのコトバを引用して、日本が「希望に満ちた国」になるためには、自立自助、積極進取の精神の縦糸と、他人を尊重し、弱者を思いやる心という縦糸の両方が不可欠だと主張している。その通りだと思う。
サッカーの2007年女子ワールドカップのアジア予選の準決勝の中国戦終了後、北朝鮮の選手が審判員に暴力を振るった映像をみるが何ともいえないやりきれなさを感じる。終了間際のオフサイド判定に抗議してのものだが、画面で確認すると審判の判定は問題がない。日本との3位決定戦には審判の背後に飛び蹴りしたGK、観客席にペットボトルを投げ込んだ選手など3人が出場停止になる。フセイン政権時代のイラクでは代表チームが負けた場合、選手が投獄され拷問などを受けたという信じられない証言を聞いたことがある。暴力行為は絶対駄目だが、彼女たちの異常なまでの勝利への執着の背景には、かの国でも同じような状況があるのではないかと思ってしまう。ASEAN外相会議で友好国からも総スカン、唯一の同盟国の中国も匙を投げてしまったように思える。人前で演説もできない小心者の首領様は、ミサイルの再発射に踏み切るのだろうか?