伊東ゆかり?

フェーン現象の昨日、雪だるまの予報が出ていたが実は半信半疑だった。この冬は予報で何回か雪だるまが出ていたがことごとく外れたので今日もか、と思っていた。予報はピッタリ当たった。午後から雪、それも季節はずれのさらさらの粉雪が強風にあおられて降ってきた。家内と夕飯を食べていると、強風のうねりと霰のような乾いた音が窓を叩いている。ニュースでは当市のI**山のスキー場のリフト等を外す作業が皮肉なことに雪の中行われている。屋根の雪も今年初めての白さを見せている。
夕食が終わり、茶の間でNHKの歌謡番組にチャネルを回すと、歌っている歌手の向かって左奥の座席に座っている数人の歌手の後列に伊東ゆかりの姿が見えた。歌手が歌い終わったときに家内が部屋に入ってきた。「伊東ゆかりが出ている。彼女の歌を聴いてから風呂に入る」と言ったところ、歌手が歌い終わり、左奥の席にカメラが切り替わった。家内は「彼女いないじゃない」、映っているはずの彼女の姿はなかった。次の歌手の歌が始まったので、風呂に入るため二階に着替えを取りに戻ったところ下から「お父さん、伊東ゆかり」と言う声、急ぎ戻ったら彼女がインタビューに答えていた。「小指のおもいで」は当時歌いたくないと言って作曲家を困らせたらしい。確か彼女は私の一学年下になる、その歌を歌い始めた。うまいのは当然だが、年を経た今だからこそ滲み出てくる深みのある声音に思わず聞きほれてしまう。家内も「うまいね」と感心している。次の細川たかしは1月に亡くなった井沢八郎の「ああ上野駅」を歌い始めた。「ゴルフ焼けの顔にこの歌は似合わない」といやみを言って風呂に入ることにした。