大きいの?

彼岸の中日、雲ひとつない快晴の空が広がっている。墓参りに一緒に行く妹は10時半過ぎに来た。私の運転で家内と妹の3人で15分ばかりの距離の海沿いのお寺に向かう。1年前の春分の日は母も加えて4人だったことを改めて思い出す。元気印だった母は半年後の10月5日に亡くなってしまった。突然死だった。時間の経つのは速いものだ。寺へ着くと墓参りの人は10人以上いる。方丈さんに父と母の眠る墓前でのお経をお願いし焼香を済ませた。妹とは正月以来だったので昼食は近所のすし屋へ行くことにした。先客の夫婦と思われる2人がいる。L字型のカウンタの向かって右端には先客の夫婦が座っているので、左端に私を真ん中に座った。生ビール2杯飲んだとき、主人の奥さんに「お酒一杯だけ追加、大きいの」と言ったら家内は「小さいのにして」と言う。困った表情の彼女、「体気をつけてください」と言いながら料理場へ戻っていった。彼女が持ってきたのは小さな1合徳利と大き目のガラスのぐい飲みを載せたお盆だった。