ビューティフルゴール!

サッカー日本代表のホームでの今年始めの強化試合の相手はフィンランドだ。先日のアウェイのアメリカ戦の完敗の後なので気がかりでもあり、楽しみ半分心配半分の気持ちで見る。先日のFW久保一人のワントップの3−6−1から久保と巻の2人の3−5−2の布陣で臨む。前半は相手が自陣でほとんど全員が引いて守りを集中して固めてきたので決定的なチャンスをほとんど作れず0対0で終了する。ただ、小野が基点となったダイレクトパスで相手ディフェンスの裏を付く攻撃パターンが2,3回作れたので相手が疲労してくる後半に希望をもたせる展開だと思った。後半開始早々3分加地のスローインを小笠原がゴール前に低い弾道の速いセンターリングを上げる。それに久保の得意の左足がジャストミートしボレーシュートが見事に決まり1点先制する。その後12分小笠原がセンターラインの前自陣から相手キーパーの位置を冷静に見極めての超ロングシュートで2点目を上げる。めったに見られないビューティフルなゴールだ。40年以上前のワールドカップで神様ペレが開始早々センターライン付近からロングシュートを狙ったのを思い出す。あのときはゴールにはならなかったのだが、それ以外私には記憶にない。試合はほとんど危なげない展開でフィンランドの反撃を許さずこのまま2対0で終了する。ベストメンバーでない相手のレベルがどうであれ、ともかくしっかりした結果を残せて良かった。そう言えば確か一昨年だと思うが久保も小笠原も代表のキャンプで、ジーコのいわゆる海外組優先の起用法に造反し無断で宿舎を抜け出し飲酒した事が発覚し、半年以上追放処分になったメンバーだった。その二人がしっかりと結果を出したのがうれしい。
今日は昨秋結婚した娘の26回目の誕生日だ。昨年までは皆で祝ったのだが、当然ながら今年はこちらから声をかけるわけにもいかず、家内も母も「電話かかってくるといいね」と待っていたが結局かかってこなかった。改めて結婚したんだと言うことを実感させられる。
●聴いた曲
 ブラームス「ピアノ協奏曲第1番」
  グレン・グールド(ピアノ)
  レナード・バーンスタイン指揮ニューヨーク・フィルハーモニック
※演奏前のバーンスタインのスピーチ「心配しないでください。グールド氏はちゃんと来ていますから...」は何回聞いても思わず笑ってしまう。今日聞いてみてテンポの遅さにより却ってメリハリの効果が出ているようにも感じさせられる。CDの最後のパートのグールドのインタヴューは何回聞いても難解だ。