羽二重餅

私の家の宗派は曹洞宗、本山のある永平寺へは天気も良いので家内を乗せて白山麓を白峰から県境を山越えで勝山を経由して行くことにする。途中の山道を進むとこの冬の大雪のせいでこの時期としてはかなりの雪が山肌に残っている。そのせいで樹木の損傷もかなりひどいのに驚く。一方、高山なので満開の桜も何本か見ることができた。永平寺へは丁度12時ごろ着いたので先ず参道沿いの土産物店に入り奥の食堂で蕎麦を食べる。その後寺の中に入るが、当然ながら観光客や参拝客でごった返している。今回は私の数珠が古くなったので買い替えも来た目的なので先ず数珠売り場へ行く。手ごろな黒檀の数珠があったのでそれにする。家内は娘の数珠入れを買う。その後順路に沿って広い境内を見てまわる。土産は1000円以上購入を条件に駐車した店で羽二重餅と越前蕎麦を買う。帰りは丸岡から金津へ出て8号線で行くことにする。途中の小松の国道沿いの私のお気に入りの喫茶店に立ち寄るため高速は使わなかった。その喫茶店でアイスコーヒーと手作りケーキを食べ、家に着いたのは永平寺を出てから2時間半後4時を過ぎていた。
家に着き昨日の夫婦喧嘩?を思い出す。娘の携帯に連絡すると二人も福井県の越前海岸にいるという。夕食に誘うと娘婿に代わると言うので、彼は7時過ぎになっても良いのなら行きますと答える。家内に二人の夕食の準備もするようにいう。家内も母も昨日のことがあるのでホッとしているようすだ。予定通り7時に来た二人を交えて6人で夕食のテーブルを囲む。彼らの買ってきた土産は私たちと同じ羽二重餅と鯖寿司だ。娘の食欲と娘婿の大食漢ぶりは先日と同じで、多めに用意した料理は瞬く間に減っていく。テレビの巨人ヤクルト戦は巨人が敗色濃厚なので、巨人の大ファンの家内は「音を消して」と言う。酒が少々?好きな娘婿と少々?嗜む私なので、いつもながらビールは底が抜けたような感じで空になり、ウイスキーの水割りになってしまう。「酒は飲むべし、飲まれるべからず!」