大本営発表?

W杯準決勝の2試合目、フランスは前半終了間際アンリがペナルティエリア内で相手ディフェンスに足を掛けられて得たPKをジダンが決めた1点を守りきり、1対0でポルトガルを下し決勝進出を決めた。後半はポルトガルがやや単調だったが一方的に攻めたてた。後半30分前後にゴール正面約30メートルからのC.ロナウドの強烈なフリーキックゴールポストをめがけた軌道がGKの前で沈み、GKがあわててバレーボールのアンダーハンドのような形でセーブしたのだが、絶好のトス?になり、フィーゴがヘッドで合わせたボールは惜しくもポストの上を通過した。その他好機は何度もあったが、フランスの固い守備に阻まれ無得点に終った。彼なくしては今回のポルトガルの躍進はありえなかった、前回ブラジルを率いて優勝したポルトガルのソラリ監督の存在感の大きさはどう表現すればいいのだろうか。2002年に韓国を4位にし、今大会でオーストラリアを躍進させたのは明らかにヒディングという、戦術に長け、選手の個性を見極め、ピッチでリーダーシップを発揮する監督の姿なしにはあり得なかった。名選手必ずしも名監督ならず、ジーコはトルコの有名クラブの監督になるらしい。監督経験後のジーコが日本代表を指揮したら、おそらく今大会の疑問が残る選手交代のタイミングは少しは違っていたのじゃないかと思う。どちらにしても時間は戻らない。「W杯で優勝を期待されるのならやらない」と公言するオシムが率いる新生日本代表に期待したい。
北朝鮮は「ミサイル発射に成功し、自衛的国防力を強化した」と主張、同国が5日にミサイルを発射したことを認めるとともに、今後もミサイル実験を継続することを表明している。それにしてもアナウンサーの居丈高な語り口には辟易する。ラジオで聞く戦争中の「大本営発表」を連想してしまう。「知らしむべからず」、国家権力とは怖いものだ。米NBCテレビは5日、米政府当局者の話として、北朝鮮が2発目の長距離弾道ミサイルテポドン2」発射を準備している模様だと報じている。何でもありだな、と思ってしまう。
●聴いた曲
 モーツァルト弦楽四重奏曲第11番、第12番」
  ウイーン弦楽四重奏団