最後っ屁?

夜7時からのJリーグ後期開幕戦の千葉対G大阪戦を見る。千葉は日本代表監督に決定したオシム氏の後継の長男がサテライトから就任し、初指揮だったが1対2で逆転負けだった。試合は両チームとも攻守の切換えが早く、見ごたえのある好ゲームだった。G大阪の西野監督は先制された直後、MFを下げフォワードを3枚にするなど早め早めの選手交代のタイミングが全て当たり、千葉は選手交代に対応しきれず負けた結果になった。オシム新監督の指揮ぶりは父の動に対し静といったところが対照的だった。
20日日経新聞朝刊を見ている。1面の特ダネ記事「A級戦犯靖国合祀 昭和天皇が不快感」の大見出しが目に入る。副見出しは「参拝中止、それが私の心だ」となっている。88年に当時の宮内庁長官富田朝彦氏が天皇陛下の発言をメモした内容が掲載されている。発言を記事から引用する。
昭和天皇はまず「私は、或る時に、A級(戦犯)が合祀され、その上松岡(洋右・元外相)、白鳥(敏夫・元駐独大使)までもが、筑波(藤麿・元靖国神社宮司)は慎重に対処してくれたと聞いたが」と語ったと記されている。さらに「松平(慶民・終戦直後の最後の宮内大臣)今の宮司(当時の松平永芳靖国神社宮司)がどう考えたのか、易々と。松平は平和に強い考えがあったと思うのに、親の心子知らずと思っている。だから、私はあれ以来参拝していない。それが私の心だ」と述べている。
現在の陛下も88年即位以来参拝されていない。政治家の参拝について「公人が私人か?」などと能天気な質問を繰り返してきたマスメディアの姿勢にも大いに責任がある。退任直前の現首相は「最後っ屁」をするのだろうか?