ボレロ
朝起きると昨日に続き青空が広がっている。昨晩の痛飲が響いて若干頭が痛いが、朝風呂に入りに近くの銭湯へ行くことにする。休みの日の朝風呂は格別で頭の痛みもとれスッキリする。
8時からの音楽の泉は聴いた記憶がないベートーヴェンの弦楽三重奏曲だった。例年この時期は消夏番組としてモーツァルトの室内楽など涼しさを感ずる曲が放送されるがこの曲も例外ではない。CDを探してみたい。
9時からの「題名のない音楽界」は先週に続き「音楽のダヴィンチ・コード」と題して、ラヴェルの「ボレロ」の徹底解剖が行われる。ソプラノ・トランペット、ソプラノ・ピッコロ、ソプラノ・クラリネットなどで演奏されるパートがあることを初めて知る。中間部のトロンボーンの演奏者泣かせの難しいパートなど興味深く聴くことができた。最後に司会の羽田の解説で東京交響楽団の演奏で全曲を聴く。
日経の文化面の「漢字コトバ散策」は「夏雲」(山の峰思わせる幻想美)だ。今夏は梅雨空が続き夏雲(入道雲)はまだ見られないが、2首の詩が心に残ったので引用してみる。
「神情詩」(4世紀晋の画家顧緂之(こがいし))
春水 四沢に満ち
夏雲 奇峰多し
秋月 明輝を揚げ
冬嶺 寒松を秀づ
「峰」を韻字とする五首の絶句の第五首(宋の大儒朱憙)
炎蒸 奈ともす可らず
雲気 前峰に満つ
夕に向かいて風吹き尽くし
微かに遠寺の鐘を聞く
●聴いた曲
ラヴェル「ボレロ」「亡き王女のためのパヴァーヌ」
シャルル・デュトワ指揮 モントリオール交響楽団