パレルモ・マッシモ歌劇場

NHKハイビジョンでアバド指揮ベルリン・フィルの海外コンサートシリーズを観た。彼の地元のイタリアのパレルモ・マッシモ歌劇場で2002年の春演奏の再放送だった。やせこけたアバドの顔を見たが一瞬他人かと思ってしまった。ユニークな指揮振りをみて彼だと確認したほどだった。2000年の大病から奇跡の生還を果した彼は、やせこけた体に鞭打って力を振り絞るような指揮ぶりだ。テレビを点けたときはヴァイオリン協奏曲、ベートーヴェンブラームスかどちらかなのだが一瞬考え込んでしまう。ヴァイオリンの長いカデンツァの部分を聴いてブラームスだとわかった。ヴァイオリニストはギル・シャハムだった。彼の顔から滴り出る汗がヴァイオリンの表面で光っているのがハイビジョンの画面にはっきり映し出されている。彼とアバドのこの曲はCDがあったはずだと思い、CDで聴きなおしてみたがカデンツァは半分ぐらいの長さだった。ギルのCDはプレヴィン指揮ロンドン・フィルのプロコフェフの協奏曲があるのでそちらも聴いてみた。どちらもお勧めだ。マッシモ劇場は天井桟敷の最上階は6階だった。次のドヴォルザークの「新世界」が終わったときスタンディング・オベイションで会場全体が喝采の渦になったとき天井桟敷で立ち上がる観客が次々に映し出された。家内は「大きな劇場だね」とびっくりしていた。
8時半過ぎに風呂に入りラジオのNHK第1の「クイズ疑問の館」を聴く。紫式部がテーマのQ/A、3つばかり書いてみる。
Q:紫式部は食事の時、夫から下品だといわれたのは?
A:イワシを食べたから。当時はイワシは庶民の食べ物だった。
Q:紫式部の性格は?
A:人見知りがひどかった。救い難いくらいだったらしい。
Q:ライバル清少納言のことをどう思っていたか?
A:才能をひけらかし過ぎると否定的に思っていた。