日下?

昨日は午後1時半から町会の総会なので、朝10時に会場設営のため会館へ向かった。私の役目はスケジュールを黒板に板書するのだが、4月に新校舎に移ってからは学校の授業ではホワイトボードにマークペンで板書しているので久しぶりのチョークの感触を懐かしく感じた。書き終え、総会の開始まで時間があるので、駅の近くのいつもの本屋へ行くことにした。明恵の本がないかと宗教の棚のところへ回ると、三田誠広の「だれもがわかる空海入門 謎の空海」に目が留まった。三田の小説「空海」は昨年暮れ図書館で借りたが、大変面白く読むことが出来た。司馬遼太郎の「空海の風景」を30年以上前に読んだが、三田の「空海」は小説として展開のリズム感、筋立ての深みに感心したのを思い出した。本の最後の初版発行年月日を見たら2007年1月30日になっている。刷りたてのホヤホヤだ。買い求め、1時までに会場へ着かなければならないので30分ぐらいしかないが、駅の中のK**へ立ち寄り生ビールを飲みながら読んでみた。「空海の原点は神武天皇」の第1章で日下(くさか)の地名の由来に触れている。神武天皇の故郷の日向は九州の東海岸に位置している。海から太陽が昇るさまが見られ太陽信仰が発生する。太陽を求めて瀬戸内海を東へ東へと進む。大阪湾に近づくと、太陽は大阪湾の果ての、草香の津と呼ばれる港の上に昇ることが分かる。そこでこの草香の地が「日の下(もと)」と呼ばれた、というものだ。
総会は予定通り1時半から始まった。会計報告、行事予定などスムーズに終えることだ出来た。2時半頃からの懇親会は昨年より多い35名以上の町会員が老若男女皆思い思いに杯を傾け楽しい時間を過ごすことができた。私は中締めの発声を求められたので「一本締め」を行った。終わった後町会長と私など副町会長3名の三役は「A***」で2次会となった。「酒は飲むべし、飲まれるべからず」