ピリオド奏法?

土曜日夜10時からのNHKハイビジョンの「ウイークエンド・シアター」はフィリップ・ヘルヴェッヘ指揮ロイヤル・フランダースフィルハーモニー管弦楽団ベートーヴェンの第9だった。演奏会場はベルギーのブリュッセル、指揮者の指揮棒を使わない10本の指に合わせてのテンポの速さに先ず驚く。作曲当時の演奏法を現在の楽器で再現するのを「ピリオド奏法」というのだが、古楽器では出ない響きが新鮮だ。第4楽章の合唱に入ったが4人の独唱者もノンビブラートでテンポよく歌っていた。あっという間に時間が過ぎたが、別の曲かと思ったほどだった。終わったあとの観客の「アンコール」の声とともに全員が起立拍手しているスタンディング・オベージョン姿に驚かされた。アバド指揮の有名なBPの第9のCDの演奏時間を確認したら65分強だったから演奏時間はそれほど違わなかったわけだ。それにも驚いた。
 第9の後はシャイー指揮ロイヤル・ゲバントハウス管弦楽団の「シューマン・コンサート」が始まった。会場は本拠地のゲバント・ハウス、ピアノ協奏曲の独奏者はマルタ・アルゲリッチだった。彼女のCDは10枚以上持っているが、演奏姿を観るのは実は初めてだ。俗な言い方だがオーラを感じた。演奏終了後の「アンコール」に答えて、「子どもの情景」の小品「知らない国々」を演奏した。
 午後1時ごろから、町会の三役の4人で公園の一角に「防災倉庫」を据え付けする準備のため、設置場所の木を別の場所に移しかえる作業を行った。スコップを使って20本ばかり掘り返すのだが、2時間はたっぷりかかった。ともかく疲れた。終わったあと、私の家の食堂でささやかな?酒宴が始まった。