女帝の時代?

中大兄皇子天智天皇)の娘で彼の弟の大海人皇子天武天皇)の后である讃良媛(持統天皇)が主人公の三田誠広の「炎の女帝/持統天皇」を読み終わる。彼の女帝三部作は推古天皇聖徳太子孝謙天皇道鏡、そしてこの持統天皇額田王の物語だが全て興味深く楽しく読み終えることが出来た。作者に感謝したい。持統天皇の時代が終わり女帝の時代が始まることになる。確認の意味もあるので最後の場面を引用してみる。
12月22日。
持統太上天皇崩御。享年58歳。
炎の女帝、持統天皇の生涯が終わった。だが、ここから新たな女帝の時代が始まることになる。
5年後の慶雲4年、文武天皇崩御
母の阿閇皇女が即位。すなわち元明天皇
翌、和銅元年藤原不比等、右大臣に昇格。
和銅元年平城京遷都。
和銅7年、首皇子聖武天皇立太子
翌、霊亀元年、元明女帝、退位。
元明女帝の娘にして文武の姉、氷高皇女が即位。すなわち元正天皇
霊亀2年、安宿媛光明子、皇太子妃となる。
翌、養老元年、留学生吉備真備らが遣唐船で渡航
養老2年、藤原不比等養老律令編纂。
同年、内親王阿倍媛生まれる。
すなわち古代最後の女帝、孝謙天皇
●聴いた曲
 ブルックナー交響曲第7番」
  ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団