ニューヨークで売れるCD!

午後7時半からのNHKテレビのクローズアップ現代は「瀬戸際のオーケストラ対策」だ。日本のオーケストラの殆どが危機的な赤字の状況となっており解散もやむをえない状況にある。大阪だけでも10近くと数そのものが多すぎるという問題が根底にあるのだが。地方自治体や企業からの協賛が期待できなくなったのも深刻さを助長している。千葉のあるオーケストラでは楽団員の給与を35%減額、平均470万円の年収が300万円になるらしい。この条件を呑まないと解散らしい。ゲストの境屋太一氏はJリーグを例にあげ、地元密着の努力がもっともっと必要だと言う。当然ながら実力の向上の研鑽は言うまでもない。彼は「ニューヨークで売れるCDを目指せ」と言っている。危機的状況を改革で乗り切った札幌交響楽団の楽員の取組みも映し出されている。私が会員の当市のOEKも例外である筈がない。創業者の音楽監督岩城宏之氏は昨年亡くなり後継の監督は井上道義氏だ。岩城氏は「世界一の室内オーケストラにする」と言っていたのに対し、井上氏は「全国にOEKの名を広めたい」と言っている。若干気がかりだ。